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マス見本


「マス見本」ってお聞きになったことがありますか?

プリント生地を捺染するときに、最初に配色の小さな見本を作成します。それを、手捺染の世界では、「マス」(プリントの型を小さく枡目に区切って配色することから)と呼んでいるのですが、

T.T.WOOの場合はコンピューターのデジタル捺染ですから、「マス」というよりも「試刷見本」といったところでしょうか。

T.T.WOOの絵画のようなプリントの図案は、デザイナーさんから「PHOTOSHOP」形式のデジタルデータで受けとります。ちょっと意外でしたか?

それを、ビスコテックスのコンピューターで読み込んで、独自のデータに変換していきます。

ビスコテックスは日本が誇る精巧なデジタルプリントシステムで、なんと1677万色の色表現ができます。T.T.WOOのまるで手描きのようなプリントはこうして実現されているのです。

さて、図案が素晴らしくても、P下(ピーシタ。プリントをのせる生地のこと)がつまらなければ魅力も半減です。 P下については日本最大手の生地屋さんから、何百種類というバリエーションを見せてもらって検討していきます。

P下とはいえ、これも日本の技術力のすごいところで、タンブラー加工、ワッシャー加工、減量加工(バイオなどにわざと繊維を食べさせて痩せさせることにより生地にふくらみをもたせる)などの微妙な風合いのP下の種類が豊富なのです。

T.T.WOOでは、必ずこのような後加工をほどこしたP下を使っていますが、それは値段が少々高いだけのことはあり、プリントしたときの出来栄えが全く違うのです。

また、元のデータが同じでも、P下によって色の発色性が違ってくるために、必ず最終候補のP下で「マス見本=試刷見本」を確認するわけです。

 マス見本 

  写真は、「CRAYON」柄の試刷り見本です。こうやって、図案とP下の相性、発色性や風合い(手触り)などを確認します。

また、細かいタッチ(元図案の細かな表現)をどれだけ表現しきれているかを確認するために、「絵刷り」(紙に出力したもの)も同時に確認します。ごく細いラインがどこまで出ているか、かすれ具合はどうか、など、これも気になるところがあれば修正してもらいます。

 絵刷り

こうやって、とにかく元の図案の素晴らしさをそのまま洋服の生地として再現できるように、時間をかけて確認してすすめていっているのです。

その際にはビスコテックスの担当の方と相談していくのですが、その方がまた、プリント一筋、筋金入りのこだわりを見せてくれるのが、とっても心強いのです。


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